フォードGT40がル・マン24時間に挑戦2021年08月13日


クルマ好きの名画劇場
フォードGT40がル・マン24時間に挑戦
フォードvsフェラーリ Ford v Ferrari・2019年・アメリカ

 アメリカン・スポーツカーの中でも別格な「ACコブラ」で有名なキャロル・シェルビーをマット・デイモンが演じる、実話をもとにした、かなり見応えのあるレーシング・ムービー。「ブルドッグ」のあだ名で呼ばれる超腕利きのドライバー兼メカニックのケン・マイルズをクリスチャン・ベールが演じる。
 映画の中でキャロル・シェルビーが日常の足として乗っているオープン2シーターが「ACコブラ」。実は「ACコブラ」の車体はイギリスのACカーズ製。純粋なアメ車ではない。
 さて、前回取り上げた「栄光のル・マン」は1971年の映画作品で、こちらの「フォードvsフェラーリ」は2019年の公開で、映画としては断然新しい。
 そして「栄光のル・マン」は1970年の「ル・マン24時間レース」を扱っているのに対して「フォードvsフェラーリ」は1966年の「ル・マン24時間レース」を描いている。つまり「栄光のル・マン」の4年前のレースの模様である。
 また「栄光のル・マン」はレーシング・ウィークの街の様子から始まり映画開始から30分くらいでグリーンライトで各車エンジンをかけてレースがスタートするのだが、「フォードvsフェラーリ」ではレーシング・マシンの開発期間の様子がかなりホット&ディープに描かれていてル・マンでのレースがグリーンライトでスタートするのは映画開始から1時間半ほど経ってからだ。
 この1966年「フォードvsフェラーリ」のスタートは各ドライバーが全員レースコースの反対側に立ち並びグリーンライトとともにマシンに駆け込んでエンジンをかけて発車する古式「ル・マン式スタート」である。とにかく危険なように見える。

フォードvsフェラーリ


 さて、この水色×オレンジ色に塗られた車両は「フォード GT40」という名前で、運転席後方(ミッドシップ)にOHV式V型8気筒エンジンを搭載。実はこのカラーリングは「栄光のル・マン」の・・・
 イタリアン・レッドのマシンは「フェラーリ330P3」という名前で、DOHC式60度V型12気筒エンジンを搭載。
 コクピット内部のシーンでレブカウンターが映されるとやはりフェラーリのほうがエンジン回転が高い設計である。アメ車はそれで良いのだ。
 レースの結果は・・・・・見てのお楽しみ。

ローマの街を駆け回る、ベスパ & フィアット2021年06月18日


クルマ好きの名画劇場
実はこのクルマ、初代フィアット 500
ローマの休日 ROMAN HOLIDAY・1953年・アメリカ

 ヨーロッパを歴訪中の某国のアン王女(オードリー・ヘプバーン)が、イタリアのローマで、若気の至りというか、スケジュールがギッチギチの毎日にちょっとプッツンしちゃって、大使館を脱け出して、思いっきり羽を伸ばして一日を過ごす。突然の成り行きに振り回されるのがアメリカ人新聞記者(グレゴリー・ペック)。実はモノクロ映画。
 とにかくキュートなオードリーの魅力をローマの街並みに組み合わせたシンプル&ストレートな筋書きだが、彼女の魔力にかかって、あっという間に約2時間が経ってしまう。
 このキュートな王女様が、ついつい思いがけず(たぶん無免許で)乗り回しちゃって、一躍世界的に有名になった二輪車がイタリアの「ベスパ」だ。この映画でローマを駆け回るのはべスパ「125」というモデルで愛称が「フェンダーライト」。ヘッドライトがフロントフェンダーに付いているのが特徴的なモデル。
 それとスペアタイヤが付いている。この小さな乗り物にわざわざスペアタイヤを付けるというのは、かなりの頻度でそれが必要になるということだろう・・・???

当時のゴムの性能的な理由かなぁ?
石畳とかが多くてゴムタイヤには過酷な道路環境なのかなぁ?
イタリア人気質でとにかく全開フルスロットルで走るからかなぁ?

ローマの休日

 さてさて、この映画が公開された1953年は、僕もまだ生まれていない。
 僕がこの映画を初めて見たのは、中学生くらいだったのだろうか・・・? テレビ放送だった。日本車の名前は全車種すぐに言えたのだけれど、この映画に出てくる小さな外車の名前が分らなくて悔しかったのを覚えている。
 このクルマももちろんイタリア車で、小さなエンジンをブンブンぶん回して突っ走るイタリアの名門「フィアット」社の、「500」なのである。
 フィアット 500(チンクェチェント)といえば、2007年にリバイバルして大ヒット中のFF3ドアハッチバックの現行モデルに乗っているという人も大勢いることだろう。スポーティーでスタイリッシュで、街中を走っていてすれ違うとついつい見つめてしまう。
 現行モデルの元デザインともいえる、NUOVA 500(1957~77年)は、実は二代目だったのを知っている人はあまり多くないかもしれない。現行モデルがFF(フロントエンジン・フロントドライブ)なのに対してNUOVA 500はRR(リアエンジン・リアドライブ)だった。
 そして「ローマの休日」で走り回っているのが“トポリーノ”の愛称で呼ばれた「初代フィアット 500」なのだ。“トポリーノ”とはハツカネズミの意味だそうで、この顔付きと小さなエンジンをブンブンぶん回してチョコマカ・ギュンギュン走り回る様子をよく表している。レイアウトはFR(フロントエンジン・リアドライブ)で、エンジンは水冷4気筒。2人乗りなのにキャンバストップを巻いて頭を出して3人~4人乗れるという「ピュア・イタリアン・スピリット」である。

★そうそう、つい先日、BS放送の古いクルマを扱う番組を見ていたら、新横浜の旧車専門店に“トポリーノ”が置いてあった。たぶん売っている。
 でもその番組では「ローマの休日」で大活躍していたクルマだとは紹介されていなかった。近くに住んでいて気になる人はちょこっと訪ねてみてもいいかもしれない。もう売れちゃったかもしれないけれど・・・

★そうそう、オードリー・ヘプバーンのライバルというか、同じ時代に正反対のイメージでやはり大人気だった女優は・・・
 マリリン・モンローだったのです。

硬派な(?)カーチェイス~ブリット BULLITT2021年03月13日

クルマ好きの名画劇場
硬派な(?)カーチェイス~ブリット BULLITT・1968年
 スティーヴ・マックィーン主演で「坂の街」サンフランシスコを「バブォォーーーン・・・・ギョィェーーーー・・・・ビュゥィーーーーン・・・・」と駆けまくるカーチェイスがとっても有名な映画。
 内容は刑事とギャングのどうしたこうしたで、僕は何度も見ているけれど前半は飛ばしちゃってカーチェイス・シーンばっかり見ているので、ストーリーは説明できません。
 逃げるのが1968年型ダッジ・チャージャー(4ドア)で、追いかけるのが1968年型フォード・マスタングGT390。
 ジャンプするシーンでは、車重というか重心バランスというか、マスタングのほうが、よりスポーティーで「飛距離点」「飛形点」ともに高そうに見える。
 市街地から郊外へとカーチェイスは続き、アメリカではお決まりの(?)ショットガンをブッ放す。

Bullitt-w1000

 その後空港のシーンになるのだけれど、映し出される飛行機は「PAN AMERICAN」と書かれている。そう、アメリカと言えばパンナムだった・・・若い人たちはパンナムなんて聞いたこともない単語なんだろうなぁ・・・
 この機体はボーイングの707型機だと思える。現在の飛行機に比べると細身のジェットエンジンが両翼に2発づつ付いている。

★そうそう、最近この映画のマスタングがオークションにかけられて、な、な、ナント・・・ 370万ドル(約4億円)で落札されたそですよ。

狂気の爆走映画~激突! DUEL2021年01月12日

2021年・新企画 「クルマ好きの名画劇場」
狂気の爆走映画~激突! DUEL・1971年
山あいの一本道をノロノロと走る古めかしいトラック、
急いでいるので追い越すと・・・
狂気のあおり運転(妨害運転)で命の危機に・・・
DUEL

「売られた喧嘩は買うな!」
「点検整備はケチらず早めに!」が教訓。
スティーヴン・スピルバーグ監督の出世作。

車がカッコイイ映画~007は二度死ぬ2021年01月02日

2021年・新企画 「クルマ好きの名画劇場」
車がカッコイイ映画~007は二度死ぬ・1967年
ジェームズ・ボンドが実は日本で活躍したことがある!
代々木体育館や、駒沢オリンピック公園の道を、白いオーブンカーが疾走する。
このチョーかっこいい車は、トヨタ2000GTの特別仕様車。
ボンドガールが運転するので、武器は装備されていないが、本部とテレビ電話がつながり、リアルタイムに情報・作戦のやり取りができる。
東京オリンピックで普及したカラーテレビで、画面(ブラウン管)の縁には、もちろん「SONY」のロゴがはっきりと日本の技術を誇っている。
日本が舞台であるだけに、21世紀的な超ハイテク装備を駆使して活躍する、異色といえるボンドカーだ。